半纏に想いを託す。

海老屋美術店 店主の三宅正洋でございます。
このたび祖父がデザインをした絵を元にした海老屋の半纏を誂える事となりました。
父八代目が、病の床につく数年前の事、ちょうど長男が生まれて間もない頃でございました。「海老屋の半纏を一度作ってみるかッ!!」何気ない父のその一言がきっかけでございましたが、それから後、様々なことが重なり、想いを果たせぬまま今日にまでなってしまいました。
あの一言に父の何か想いがあったのか・・・・。

今は、その意味を確かめる事などかなわぬ願いと・・・。

ならばその一言を実現にッ!!そして父の背中に羽織らせてあげたいッ!!
ただそれだけの思いでございました。

スタッフ用と、店主用。
父の半纏には八代目の文字を入れ、私は、九代目と入れました。、
2人の息子のうち将来もしかして、跡を継いでくれるとしたら・・・?
その時に備えて、十代目の半纏も内緒で誂えました。
跡を継ぐことを決心してくれた時、渡してやろうと思っております。

その時は、骨董の世界も今とはだいぶ事情が変わっているのでしょうね。
厳しい状況を覚悟した上で、跡を継ぎたいと言ってくれる日を夢見ながら、半纏に想いを託し、今日も東へ西へを走り回っておりまするッ!!

やはり父の想いは、孫へのささやかな願いだったのでございましょうか・・・・・?


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九代目店主 三宅 正洋