創業は延宝元年(1673)。京都での始まりでございました。
当時より、御所の御用職に携わっていたため、明治維新の折、
天皇陛下上京と共に、現在の地日本橋室町に拠点を移しました。
残念ながら、大正の震災の時に、古い記録の全てを消失してしまった為
古き頃の、詳細は定かではこざいませんが、幸いに残った一冊の目録と、
父や祖父から語り継がれた話をたよりに申しますれば
明治の初め頃は、多くの職人をかかえ、御所へ捲絵物や銀器等の調度品を納める
仕事が、主だったようでございます。いわゆる宮内省御用達の店でございました。(現在の宮内庁と称す)
現在のように古美術に携わるようになったのは、私の祖父六代目のときからのようでございます。
また、屋号の海老屋も、その頃からとの事。それ以前は、三宅利右衛門商店と名乗っておりました。
昭和天皇崩御から数年後、御所出入りの札も返上いたし、宮内庁御用達の職は名残となりました。
そして今日、去る平成七年に父八代目の後を継ぎ、九代目として海老屋を切り盛りさせていただく事となり現在に至っております。
